知って得する外壁塗装・屋根工事の豆知識

2024.07.13

外壁塗装の3回塗りって? 

外壁塗装の3回塗りとは、建物の外壁を塗装する際に、塗料を3層にわたって塗布することを指します。

このプロセスは、耐久性や美観を保つために非常に重要です。具体的には以下の3つの工程に分かれます:

STEP01

下塗り(プライマー)

目的: 下地を整え、上塗り塗料の密着性を高める。

外壁の素材(コンクリート、モルタル、サイディングなど)に合わせた下塗り材(プライマーやシーラー)を使用します。これにより、上塗りが剥がれにくくなります。

STEP02

中塗り

目的: 塗膜の厚みを確保し、耐久性を向上させる。

下塗りの上に中塗り塗料を塗ります。中塗りは上塗りと同じ塗料を使用することが多いですが、場合によっては異なる塗料を使用することもあります。中塗りの役割は、塗膜を厚くして耐久性を高めることです。

STEP03

上塗り

目的: 美観を整え、最終的な保護層を形成する。

中塗りの上に上塗り塗料を塗ります。上塗りは最も外側にくるため、色や仕上がりの見た目が重要です。また、紫外線や雨風から外壁を保護する役割も果たします。

3回塗りの利点として、塗膜の厚みが均一になり、長持ちしやすくなることが挙げられます。適切に塗り重ねることで、塗料の機能を最大限に発揮させることができ、外壁の劣化を防ぎ、建物の美観を長く保つことができます。

横浜金子塗装では、3回塗りで施工をしております。

2回塗りの工程(参考までに)

1. 下塗り(プライマー)

2. 上塗り  

外壁塗装の2回塗りの場合は、塗装の工程数や塗膜の仕上がり、耐久性などに影響します。具体的な違いは、中塗りが無い事です。つまり、メンテナンスの頻度が多くなる場合があります。

3回塗りと2回塗りとの比較

塗膜の厚みと耐久性
塗膜の厚みと耐久性 3回塗り 中塗りを追加することで、塗膜が厚くなり、耐久性が向上します。塗料が厚く均一に塗られるため、ひび割れや剥がれが生じにくく、長期間にわたって保護効果を発揮します
2回塗り 中塗りがないため、塗膜が薄くなる傾向があります。そのため、耐久性がやや劣ることがあり、外的要因(紫外線、雨風)による劣化が早く進む可能性があります。
仕上がり 3回塗り 塗膜が厚く均一に仕上がるため、美観が良くなります。また、色ムラが少なく、仕上がりが綺麗になります。
2回塗り 塗膜が薄いため、色ムラが生じやすく、仕上がりが劣る場合があります。特に明るい色や濃い色の場合、2回塗りでは色が均一に出ないことがあります。
コスト 3回塗り 材料費や作業時間が増えるため、コストが高くなります。ただし、長期的なメンテナンス費用を考慮すると、結果的にコストパフォーマンスが良くなることがあります。
2回塗り 材料費や作業時間が少ないため、初期費用が低く抑えられますが、メンテナンス頻度が高くなる可能性があり、長期的なコストが増える場合もあります。
適用場面 3回塗り 長期間の耐久性が求められる建物や、美観を重視する場合に適しています。また、厳しい気候条件にさらされる建物にも推奨されます。
2回塗り 短期的にコストを抑えたい場合や、比較的劣化の少ない場所に適しています。

結論

3回塗りは、耐久性と美観を重視し、長期間にわたって外壁を保護したい場合に最適です。一方、2回塗りは初期費用を抑えたい場合や、短期間の使用を想定している場合に適しています。どちらを選ぶかは、建物の使用状況や予算、期待する耐久年数などに応じて決定することが重要です。

2回塗りが適している場合

例外として、2回塗りが適用している場合もあります。以下に2回塗りが一般的に使用される場合の一例を挙げます。

  1. サイディングボード(特に新築時)
    新築のサイディングボードは工場で塗装されており、現場では補完的な塗装が行われます。この場合、2回塗りでも十分な耐久性と美観を維持できる場合があります。
  2. モルタル外壁(下地の状態が良好な場合)
    モルタル外壁でも、下地が非常に良好な状態であれば、2回塗りで済むことがあります。
  3. ALCパネル
    ALCパネル(軽量気泡コンクリートパネル)も、下地処理が適切に行われている場合、2回塗りが選ばれることがあります。
  4. クリヤ―塗装
    下塗りと上塗りの2回塗装でクリヤ―塗料を使用し、外壁の味を出す工法を使用します。

基本的に横浜金子塗装は、3回塗りでご提案しています。
クリア塗装のように2回塗りが適している場合もありますので、お気軽にご相談ください。

また、様々な工法でより高級感のある仕上がりにすることもできます。
工法については、こちら==>をご覧ください。

2024.06.29

もっと詳しく カバー工法!

カバー工法って何? わかりやすく解説します

簡潔にいうと、現状の屋根材の上から新しい屋根をかぶせる工法のことです。

元々、屋根はルーフィングという防水シートを屋根の下に敷いて雨漏りを防いでいますが、屋根の劣化に伴いルーフィングが傷むと雨漏りの原因になります。

そこで既存の屋根の上にルーフィング(防水紙)を貼り、その上に軽い金属の屋根を張ることで、葺き替え工事をするよりも、古い屋根をはがして処分する手間と費用がかからない安価でエコな工法ができます。

それがカバー工法です。

カバー工法の説明図

昨今「カバー工法」は、短期間に低コストでリフォームできることから人気を集めています。
屋根修理でカバー工法を選定する際には、一般的な葺き替えとどのような点に違いがあるのかを理解しておきましょう。カバー工法では屋根が二重になるのに対し、葺き替え工事は既存の屋根をすべて撤去して新しい屋根に交換します。

カバー工法のメリットは?

1.下地から修理することができる
既存屋根の上に「防水シート(ルーフィング)」を施工した上で、軽量の金属屋根を葺いていきます。
2.仕上げの屋根材の種類を自由に選べる・機能が増す
カバー工法では既存屋根と新しく造り込む屋根で二重になるので、雨音の軽減や断熱効果の向上につながります。
3.撤去・処分費用を抑えられる
古い住宅のスレート屋根には、アスベストが含まれているケースがあります。アスベストが含まれている屋根材は撤去や処分費用が高額になるため、屋根工事全体予算にも大きく関わってきます。一方で、カバー工法を採用した場合、屋根材の撤去や処分が必要ないためコスト面でも安心です。また、屋根が二重になることでアスベスト含有の屋根材を閉じ込めることができるので、周辺環境に影響が出ることもありません。

4.工事期間が短い
工事期間が屋根の吹き替えより短期間で完工できます。

5.機能性(断熱性・防音性)が向上する
機能性が既存の屋根の補修が必要な状態から向上したものになります。

1.下地から修理することができる

既存屋根の上に「防水シート(ルーフィング)」を施工した上で、軽量の金属屋根を葺いていきます。

屋根下地 防水シート

2.仕上げ屋根材を自由に選べる

アスファルトシングル 金属屋根 ジリカニウム石粒
アスファルトシングル 金属 ジリカニウム石粒吹付け

3.撤去・処分費用を抑えられる

古い住宅のスレート屋根には、アスベストが含まれているケースがあります。アスベストが含まれている屋根材は撤去や処分費用が高額になるため、屋根工事全体予算にも大きく関わってきます。一方で、カバー工法を採用した場合、屋根材の撤去や処分が必要ないためコスト面でも安心です。また、屋根が二重になることでアスベスト含有の屋根材を閉じ込めることができるので、周辺環境に影響が出ることもありません。

4.工事期間が短く、費用が抑えられる

既存の屋根をはがす・処分する手間と費用がかからないため、工事期間が屋根の吹き替えより短期間で工事費用も葺き替え工事に比べて安くすみます。

5.機能性が向上する

・防水性を高めることができる
・断熱効果の向上

 カバー工法に使われる屋根材には断熱材が取り付けられ、既存の屋根との間に通気層が形成されるので断熱性能が向上します。夏の最上階(2階や3階)の暑さには効果があります。

カバー工法のデメリットは?

1.屋根の総重量が増える

 既にカバー工法を一度施している場合、その上にさらに屋根材を追加すると、建物にかかる重さがさらに増え、耐震性に悪影響を与えるため推奨されません。

2.採択できない屋根がある

一部の屋根材ではカバー工法での工事ができません。瓦屋根ですと既存屋根が重い&かぶせる屋根を固定することが困難です。トタン屋根なども適しません。

3.屋根の状態によって適さない場合がある

この工法では既存の屋根材や下地の上に新しい屋根を覆うように設置します。その為、既存の下地が腐食などで大きく劣化している場合は、その上に新しい屋根材を直接設置することはできません。

過去に雨漏りの問題があった家は、屋根下地や建物の骨組みに損傷があると考えられます。

このような状態の屋根にカバー工法を用いてリフォームする場合、外からは見えない内部で腐食が進行するリスクがあります。

そのため、過去に雨漏りがあった家では、カバー工法の使用は適していません。

大切なポイント!

カバー工法を行う前には、既存の屋根の状態を正確に把握することが重要です。屋根状態に問題がある場合は、カバー工法で対応することができないため、完全に屋根を取り替える必要があります。また、カバー工法は施工が難しいため、信頼できる工務店を選ぶことが大切です。

失敗を避けるために、あらかじめ当社にお電話いただけると現調とご相談にお伺い致します。

そして、今起きている状況をあらかじめご相談の上、安心してカバー工法を進めることができます。

横浜金子塗装の施工事例も一緒にご覧ください。

カバー工法の施工事例>>>

2024.03.30

狭小地の外壁塗装

お客様からのお問合せ

建売住宅を購入して15年ほど経ちます。塗装も気になるところが出てきたので塗り替えを考えています。
お隣りととても近いのですが、塗装は可能ですか? というお問合せをいただきました。

最近、都市部のお宅では、木造3階建の建売住宅が多く見られます。
隣家との間隔が狭く、これで足場が組んで塗替えできるの?とご不安に思われるお客様も多くいらっしゃるでしょう。
   

人がひとり横向きに入ることができれば塗装は可能です!

 

お隣との境が狭い住宅

見た目は、かなり狭く足場大丈夫?
という感じですが、足場組むことができました。

◆自分の敷地内で足場が組める場合

横浜金子塗装では、ビケ足場を採択しています。通常の足場を組むためには、70cmの幅が必要です。実際に足を乗せる踏板の幅が40cmですが、それより狭い30cmほどの踏板もあります。現場の状況に応じて足場を組んでいます。さらに狭い管足場を組む場合もあります。

足場を組んで現場シートもかけました

◆足場が組めない場合

お隣に協力をお願いします。

「外壁塗装を行う2~4週間の間、境界線を越えての作業をしたい旨をお伝えして協力をお願いして足場を組ませてもらいます。民法でもメンテナンスで、隣地を使用することについて定められていますが、まず施工業者と施主様でお願いのご挨拶と作業内容を丁寧に説明することが大切です。

POINT!

狭小地での外壁塗装でのポイントは、意外にも塗料選びが重要です。足場を組む作業に負荷がかかるため、耐用年数の長い塗料を選び塗替えの頻度を少なくすること、屋根や雨樋など他に付帯する工事がある場合、一緒に行うことをお勧めします。

◆まとめ

狭小地での外壁塗装において最も重要な問題点は、足場の構築です。狭小地は通常、周囲への影響が非常に大きいため、足場の取り付け方法が適切でないと、大きな事故や被害が発生する可能性があります。また、狭小地での塗装作業は、足場作業員の技能や経験に大きく依存するため、塗装作業の前に足場の構築方法をしっかり確認することが必要です。

また、作業計画の正確性が極めて重要です。事前に建物の外壁塗装の状態を詳しく調査し、正確な作業計画を立てる必要があります。また、塗料の種類や塗料の塗布手法、足場の設置方法にも注意する必要があります。最善の方法を選択することで、高品質で効率的な外壁塗装が実現できます。

横浜金子塗装は、数多くの施工を任せていただいており、経験豊富な職人が数多く在籍しております。狭小地だけでなく臨機応変に対応できることが誇りでみあります。

悩んだ場合、まずご相談ください。現地を拝見させていただいた上で作業の提案をいたします。

2024.02.29

屋根塗装の重要性

 

風雨や直射日光から住宅を守る重要な場所の屋根。

住宅の寿命にも大きく影響するほどの重要性を持っています。

屋根にも耐用年数があります。 過酷な状況下さらされている屋根は、風雨、強い日差し等、もっとも影響を受けやすい場所です。普段はあまり目にしない場所なだけに、少しでも屋根を気にしてあげる事が大切です。

屋根は外壁に比べてご自身で目にすることが少ないため、お手入れの時期に気づかないことが多く、お手入れの時期が遅れることが多々見受けられます。早めの対処が、大切な家を守る大切なポイントとなります。

屋根の劣化についてのチェックポイント

以下のチェック項目で該当するのものがあれば屋根の塗装を検討する必要があります。

特に屋根のひび割れ・ズレ・反りに関しては雨漏りに直結する可能性があり、早急な対策が不可欠です。腐食・カビ・コケ・色あせなどはすぐにトラブルが起きる可能性は高くはありませんが、劣化の進行を早めてしまう危険性があるため、処置が必要になります。

屋根にひび割れがあるなどの破損が見られる

経年変化で割れに繋がったり台風の際に廻りから飛来してきたものによる割れ等が考えられます。
雨漏りの可能性が出てきますので早急の手当をおすすめします。

屋根のひび割れ

カビやコケがある

湿度の高い日本の気候ではカビ・コケが多く発生しがちです。
特に日当たりの悪いところでは、注意が必要です。
放置しておくと増殖し防水性を損ない、屋根素材自体を傷める原因になります。

屋根のコケやカビ

色褪せ

築10年前後より目立ち始め、特に日差しの影響を受けやすい箇所紫外線の影響が大です。

本来塗料のもつ防水性・素材保護の役割が損なわれている状態です。早めの処置が必要です。

屋根の色褪せ

釘抜け

棟等の板金を止めている釘が、経年変化により抜けてくる現象です。

台風などで飛ばされる危険性がありますので、早めの処置が必要です。

屋根の釘抜け
他にも「屋根から何かが落ちてきた」、「屋根の上から何か音がする」などご自身で気づかれる点や
ご近隣の方から、屋根に関して指摘を受けてたら瓦がなくなっていたり、棟板金がはがれていた場合もあります。

高所は危険ですので、気になる点があれば、まず横浜金子塗装にご相談ください。
横浜金子塗装では、カメラを使用して屋根には上らず現調します
そして、お客様と一緒に現調資料を確認していただいた後に、例えばあとどのくらいこの家にお住いの予定か、などご予算などと合わせて検討しています。

注意が必要な屋根材 コロニアルNEO・ニチハのパミールなど

ご相談を受ける屋根材の中より、お客様がご不安に思っていらっしゃる屋根材があります。
(ニチハ販売のパミール・松下電工販売のレサス、シルバス・クボタ販売のコロニアルネオ、アーバニー、ザルフグラッサ・積水屋根システム販売のかわらUなど)
過去の屋根材の種類によっては、塗装出来ない屋根材、カバー工法しましょう、葺き替えしないと…などと言われる屋根材です。
1996年から2008年に販売された屋根で欠陥商品のニチハのパミールの時には工事が必要となります。

コロニアルNEOの見分け方

2001年にクボタから販売されたノンアスベストのスレート屋根です。健康被害が確認され、アスベストが使用禁止になってきた頃に、アスベストを使用しない建材の開発が行われました。その中のひとつがコロニアルNEOです。

素材がとても脆いため、経年でヒビや割れ、欠けが発生しやすい素材です。コロニアルNEOの耐用年数はおよそ15年から20年程度です。ちょうど、屋根工事を必要とする時期となります。

2024年現在 築17年~23年のお住まい
建てられた時期(2001年~2007年)やひび割れが複数見られるといった点です。

「建物の仕様書・図面」が保管されていれば、使われた資材が記載されている場合がありますので、確認してください。
不明な場合は、横浜金子塗装にご相談ください。

コロニアルNEOは、「塗装出来ない」「してはいけない」屋根材です。
工法としては、「屋根カバー工法」、「屋根葺き替え工事」のどちらかでの対応となります。

コロニアルネオの屋根
コロニアルネオの屋根

コロニアルNEOを使用しているが、特に劣化は見られないという場合もあります。周辺環境にも差がありますので必ず劣化が見られるということはありませんが、コロニアルNEOだと判断できた場合は、塗装ではないメンテナンス方法を検討する必要があります。

コロニアルNEO以外にも塗装してはいけない屋根材は、多くあります。

「ニチハ パミール」、「セキスイ かわらU」、「クボタ アーバニー」、「松下電工 レサス・シルバス」等です。

気になる方は、横浜金子塗装にお問合せください。

屋根工事の工法について、さらに詳しくお知りになりたい方は「屋根工事」をページをご覧ください。

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