知って得する外壁塗装・屋根工事の豆知識

2024年10月

2024.10.28

価格だけで決めないで!メーカーで異なる塗料の品質

塗料は、メーカーにより含有成分の量や質に違いがあります。

1.耐久性

 各メーカーは、独自の技術を持っており、同じ素材に対しても耐久性に差が出ることがあります。たとえば、あるメーカーの塗料は紫外線に強い設計がされている一方で、別のメーカーの塗料は防水性に優れているなど、気候条件や外的要因に対する耐性が異なる場合があります。

2.耐候性(紫外線・雨風への強さ)

各メーカーの塗料には、紫外線や雨風に対する強さを強化するために使用される成分が異なる場合があります。そのため、同じ素材に塗装した場合でも、耐候性に違いが生じることがあります。寒冷地や海の近い等の条件がある場合、特定の気候に強い塗料を選ぶことが重要です。

3.仕上がりの美しさ(光沢感や質感の違い )

メーカーによって、塗料の光沢感や仕上がりの質感が異なる場合があります。あるメーカーの塗料は、より艶やかな仕上がりを提供する一方で、別のメーカーはマットな質感を強調した仕上がりになることがあります。色の発色や耐色性も異なることがあり、長期間にわたり美しい外観を保つかどうかに影響します。

4.価格

塗料メーカーによって、同じ性能を持つ塗料でも価格が異なることがあります。一流と言われるメーカーの塗料は高品質であるがゆえに高価です。含有量の違いがそのまま価格に出ることもあります。安いことでコストパフォーマンスに優れた選択肢となることもありますが、長い期間に渡り家を守る外壁塗装、しっかりしたメーカーのものを選びたいものです。

5.環境配慮

一部の塗料メーカーは、環境に配慮した製品を提供しています。低VOCや無溶剤塗料を提供しているメーカーもあり、環境や健康への影響を抑えたい場合には、こうした点も考慮する必要があります。

6.メンテナンス性

 汚れにくさやクリーニングのしやすさにも差があります。たとえば、親水性塗料や撥水性塗料を採用しているメーカーの製品は、雨で汚れが自然に落ちやすい特徴を持っていることがあります。汚れがつきにくい塗料は、長期間にわたりメンテナンスが楽になります。

同じ外壁塗料素材でも、選ぶ塗料メーカーによって仕上がりや性能に違いが出るため、最適な塗料を選ぶことが重要です。

なぜ同じシリコン塗料やフッ素塗料で価格が違うのか?

それは、シリコンもフッ素も樹脂を配合する量(塗料の中に入れる樹脂の量)に規制が無い事です。シリコン塗料は2008年樹脂含有量は規定なし。フッ素塗料は樹脂含有量規格では2008年4月までは15%以上含有が必要でしたが2014年4月に規定が無くなりました。

例えば、塗料の中に樹脂を1%入れても20%入れてもシリコン塗料やフッ素塗料として販売されます。あまり多く樹脂を多く入れてもゲル化して使えなくなりますが、少な過ぎると同じシリコンやフッ素塗料でも耐久性に差が多く出ます。

この様な事が塗料にはあって、塗装工事費用にも価格差があるのです。

横浜金子塗装の使用塗料

横浜金子塗装は、関西ペイントをメインに大手メーカーの塗料を用いてご提案、施工を行っています。

 関西ペイントは、日本のトップメーカーで、歴史と実績があり、住宅やビルの外壁塗装に幅広く使われています。高い防汚性や耐候性が評価されています。長寿命の塗料を多く提供しており、コストパフォーマンスに優れています。また、塗膜が強く、汚れがつきにくい特徴があります。

リフォームサミット専用の塗料(横浜金子塗装事務所)

関西ペイントの塗料でもリフォームサミット認定店でのみ使用できる塗料があります。もちろん横浜金子塗装は認定店です。この塗料を用いるには、職人の技術力も問われますので、塗料の品質を生み出す施工ができる証でもあります。そうした提案を続けて施工しているうちにお客様から高いご評価をいただき、紹介による受注も増え続けて、気がついたら関西ペイントリフォームサミット認定店専用塗料採用で関東1位を連続5年頂戴しております。
格安のメーカー塗料で工事価格を抑えることは可能ですが、横浜金子塗装は創業当初より格安パック等を行わず、家という大切な財産をお守りするのに工事時だけ価格の満足より、真にお客様の信頼を得るために信頼のおける塗料メーカーでご提案しています。


横浜金子塗装が関西ペイントをメインに用いるのには、理由があります。併せてお読みいただけると幸いです。

金子塗装からお客様へ https://kanekotosou.com/blog/2024/09/89090/

2024.10.11

屋根の遮熱塗料で快適な室内環境を!

遮熱塗料の効果

屋根の遮熱塗料は、屋根に塗布することで太陽光の熱を反射し、屋根の温度上昇を抑え建物内の温度上昇を抑える効果があります。以下に主な効果をまとめます。

ただし、遮熱効果は屋根材の色や地域の気候条件、建物の断熱性能などに影響されますので、最適な塗料の選定が重要です。また、遮熱塗料の効果を最大限に発揮するためには、適切な施工が必要です。

01室温の低下

遮熱塗料は太陽光の反射率が高く、屋根に直接当たる熱を反射します。その結果、屋根からの熱が室内に伝わりにくくなり、室内温度の上昇を抑えることができます。夏場の室内温度が数度下がることも期待できます。

02エネルギーコストの削減

室内温度が低下することで、エアコンなどの冷房設備の使用頻度や稼働時間が減少し、電気代の節約が可能です。

03屋根材の保護

遮熱塗料を塗布することで、屋根材が直射日光や高温にさらされることが少なくなり、劣化が遅くなります。これにより、屋根の寿命が延びる効果もあります。

04環境への配慮

遮熱塗料を塗布することで、屋根材が直射日光や高温にさらされることが少なくなり、劣化が遅くなります。これにより、屋根の寿命が延びる効果もあります。

05結露防止効果

遮熱塗料を塗ることで屋根材の温度変化が緩やかになるため、結露の発生が抑えられ、内部の湿気トラブルを防ぐ効果もあります。

遮熱塗料と断熱塗料

遮熱塗料と断熱塗料は、どちらも建物の温度調整を助けるために使われますが、その仕組みや効果は異なります。以下に両者の違いを説明します。

遮熱塗料

太陽光を反射する成分が含まれており、これによって屋根や外壁が吸収する熱量を減少させます。主に夏場に効果を発揮し、建物内部の温度上昇を抑えることができます。

【主な目的】
太陽光(特に赤外線)を反射し、建物の外部からの熱の侵入を防ぐこと。

【効果】
室内温度の低下、冷房コストの削減、屋根材の劣化防止。

遮熱塗料 解説

断熱塗料

塗膜自体に断熱性能を持たせており、外部からの熱が内部に伝わるのを防ぐとともに、内部の暖気や冷気が外に逃げるのを防ぎます。内部空間を保温する役割が強いため、夏だけでなく冬場にも効果があります。

【主な目的】 熱の伝導を抑え、建物内部の温度変化を防ぐこと。

【効果】 冬の保温、夏の遮熱、冷暖房効率の向上。

断熱塗料 解説

まとめますと 遮熱塗料は、主に夏場の熱の侵入を防ぐために使用。外部の太陽熱を反射して建物内部の温度上昇を抑えます。断熱塗料は、 外部と内部の熱の移動を防ぐため、季節を問わず使用可能です。建物内部の温度を一定に保つため、冷暖房効率が向上します。

どちらを選ぶべきかは、地域の気候、建物の使用目的、季節ごとの温度調整の必要性などによって異なります。

色による効果の違い

遮熱塗料の効果は、塗料の色によって大きく変わります。色が太陽光の反射率に大きく関わるため、遮熱効果にも影響します。以下に色ごとの遮熱効果の違いを説明します。

明るい色(白・淡色系)

特徴: 明るい色は太陽光をよく反射します。特に白やアイボリー、ライトグレーなどの淡色系は、最も反射率が高く、遮熱効果が高いです。
遮熱効果: 高い。特に太陽光を直接受ける屋根や外壁において、室内温度を下げる効果が顕著に現れます。
メリット: 最も効果的な熱反射が期待でき、冷房コストの削減に貢献します。
デメリット: 汚れが目立ちやすい。

遮熱塗料 明るい色

中間色(青、緑、ベージュなど)

特徴: 中間色は明るい色に比べて反射率はやや低いですが、それでも十分な遮熱効果が得られます。例えば薄い青や薄い緑は、ある程度の反射率を持っています。
遮熱効果: 明るい色よりは劣りますが、それでも効果は比較的高めです。
メリット: 遮熱効果と美観のバランスが取れる。
デメリット: 明るい色に比べて、わずかに遮熱効果が劣る。

遮熱塗料 中間色

暗い色(黒、濃い赤、濃い茶色など)

特徴: 黒や濃い赤、濃い茶色などの暗色系は太陽光を吸収しやすいため、反射率が低く、遮熱効果が低下します。これらの色は熱を吸収しやすく、塗布面が熱くなりやすいです。
遮熱効果: 低い。外気温に影響されやすく、室内温度の上昇を抑える効果は少ないです。
メリット: 高級感やシックな外観を作り出す。
デメリット: 熱を吸収しやすく、遮熱効果が低い。また、塗布面が高温になるため、屋根材や外壁材の劣化が早まる可能性があります。

遮熱塗料 暗い色

遮熱効果を最大限にしたい場合: 白や淡色系を選ぶのが最適です。
美観も重視したい場合: 中間色や、やや明るめの色がおすすめです。遮熱効果をある程度維持しつつ、デザイン性も高められます。
デザイン優先でシックな外観にしたい場合: 暗い色も選べますが、遮熱効果は低下するため、その分冷房コストが増える可能性があります。
明るい色ほど遮熱効果が高く、暗い色ほど効果が低くなるという原則があるので、目的に応じて色を選ぶことが大切です。

効果を発揮する屋根形状や素材

遮熱塗料が特に効果を発揮する屋根の特徴や条件について説明します。屋根の材質や構造、設置環境によって遮熱塗料の効果が変わるため、以下のポイントを考慮することが重要です。

金属屋根

金属屋根

効果が大きい理由

金属は熱伝導率が高いため、太陽光を直接受けるとすぐに熱くなり、建物内に熱が伝わりやすい素材です。遮熱塗料を塗布することで、太陽光の反射率を高め、内部への熱伝導を大幅に抑えることができます。

<例>トタン、ガルバリウム鋼板などの金属屋根

スレート屋根

スレート屋根(コンクリートやセメント瓦)

効果が期待できる理由

スレートやセメント瓦は金属ほど熱伝導率は高くないものの、太陽光を吸収しやすく、時間が経つと蓄熱してしまう性質があります。遮熱塗料を塗ることで、熱を吸収しにくくし、室内の温度上昇を抑えます。

<例> コロニアル(薄型スレート)やセメント瓦

陸屋根

陸屋根(平らな屋根)

効果が大きい理由

陸屋根は傾斜が少なく、太陽光を直接受ける面積が大きいため、熱が溜まりやすい構造です。遮熱塗料を塗ることで、この広い面積での熱吸収を防ぎ、建物全体の温度上昇を効果的に抑えることができます。
陸屋根の場合、遮熱塗料の他に遮熱シートや断熱材を併用するとさらに効果が高まります。
※陸屋根(ろくやね)とは、屋根の形状のひとつで、傾斜がほとんどない平面状の屋根を指します。平屋根とも呼ばれ、ビルやマンションなどの高層建築物に多く見られます。

瓦屋根

瓦屋根はもともと空気の層ができやすく、断熱効果が期待できるため、金属屋根やスレート屋根に比べて遮熱塗料の効果は限定的です。ただし、瓦の色によっては太陽光を吸収しやすいものがあるため、遮熱塗料を使うことで多少の効果を得られる場合があります。

断熱材がない、もしくは薄い屋根

断熱材がない、または薄い屋根は、外部からの熱が内部に伝わりやすく、夏場は特に室内が暑くなりがちです。遮熱塗料を塗ることで、断熱効果を補完し、屋根からの熱侵入を防ぐことができます。

直射日光を多く受ける屋根

南向きや西向きの屋根の方角の屋根は、日中の強い日差しを長時間受けるため、遮熱塗料を塗ることで、室内への熱の侵入を大幅に抑えることができます。

劣化が進んでいる屋根

リフォーム時期に合わせて**: 屋根材が劣化し、遮熱性能が落ちている場合、遮熱塗料を使用することで、屋根材の表面を保護しながら温度上昇を防ぐ効果が期待できます。リフォームや再塗装のタイミングで遮熱塗料を選ぶとよいでしょう。


まとめ
遮熱塗料が特に効果的な屋根の条件は、金属屋根やスレート屋根、直射日光を多く受ける南向き・西向きの屋根、断熱材が薄い屋根などです。特に金属屋根では、遮熱効果が大きく、建物内の温度を下げることが可能です。

屋根の素材や構造によって遮熱効果が異なるため、建物に最適な遮熱塗料を選ぶことが大切です。

横浜金子塗装の遮熱塗料

横浜金子塗装では、屋根断熱塗料は主に以下の塗料を使用しています。

RSルーフ2液Si 関西ペイント
アレスダイナミックルーフ遮熱 関西ペイント
RSルーフ2液F 関西ペイント
ダイヤスーパーセランマイルドIR ダイフレックス
キ・ル・コ遮断熱 シンマテリアルワン

最適な塗料選びは、ぜひ横浜金子塗装にご相談ください。

以下に横浜金子塗装で施工数が多いRSルーフ2液Si(関西ペイント)の色見本と色によるCOOLレベルを記載します。
色選びにぜひ、役立ててください。

RSルーフ2液の色見本とCOOLレベル

COOLレベル(日射反射率)
レベル1…40~50% レベル2…50~60% レベル3…60~70% レベル4…70~80%

ジェットブラック

ジェット
ブラックレベル1

コーヒーブラウン

コーヒー
ブラウンレベル1

ネオブラック

ネオ
ブラック レベル1

カーボングレー

カーボン
グレーレベル1

チャコールブルー

チャコール
ブルーレベル1

ナスコン

ナスコン

レベル1

チョコレート

チョコレート

レベル2

セピアブラウン

セピア
ブラウンレベル2

アイビーグリーン

アイビー
グリーンレベル2

ロイヤルレッド

ローヤルレッド

レベル2

グレー

グレー

レベル3

アンティークブラウン

アンティーク
ブラウンレベル3

アイバーブラウン

アンバー
ブラウン
レベル3

カルムブラウン

カルム
ブラウン
レベル3

シティグレー

シティ
グレー
レベル4

ベージュ

ベージュ

レベル4

サンドベージュ

サンド
ベージュレベル4

シルバーホワイト

シルバー
ホワイト
レベル4

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