知って得する豆知識
2025.03.20
サイディング塗装は、下塗りが肝心!
「マルチシーラー」とは、外壁塗装において下塗り材(プライマー)の一種です。さまざまな下地に対応できるため、「マルチ」と名付けられています。

マルチシーラーの役割
マルチシーラーは、下地を補強し、塗料の密着を高め、仕上がりの品質を向上させるために欠かせない下塗り材です。特に外壁の劣化が進んでいる場合や、塗装の耐久性を高めたい場合に使用されます。塗装工程においてシーラー処理とは、壁面と塗料の密着性をよくするための重要な一工程です。本来の塗料が持つ機能性をフルに発揮するためにシーラーは大切な役割を担っていると言っても過言ではありません。
マルチシーラーは、以下のような機能を果たします。
下地の強化・補強
外壁の下地が脆くなっている場合、マルチシーラーを塗布することで強度を高め、塗料がしっかりと密着しやすくなります。特にチョーキング(粉化現象)が発生している場合に有効です。
塗料の密着性向上
シーラーには接着剤のような役割があり、塗料をしっかりと定着させることで、塗装の剥がれや浮きを防ぎます。特に旧塗膜の種類が異なる場合にも、密着をよくする効果があります。
吸い込み止め
外壁材によっては、塗料の吸い込みが激しいものがあります(例:モルタルやコンクリート)。マルチシーラーを塗ることで塗料の吸収を抑え、ムラのない仕上がりになります。
既存塗膜との相性調整
マルチシーラーは、水性・油性の両方に適応できるものが多く、異なる種類の塗料を上塗りする際のトラブル(剥がれ、ひび割れ)を防ぐのに役立ちます。
防カビ・防藻効果
シーラーには、防カビ・防藻性能があるものもあり、湿気の多い場所や北側の外壁での塗装に効果的です。
難付着サイディングには、マルチシーラー

難付着サイディングという言葉をご存知でしょうか。
難付着サイディングとは、外壁材(サイディングボード)の表面に特殊なコーティングや加工が施されており、塗料が密着しにくいタイプのサイディングのことを指します。新築時このようなサイディング塗装を施している家が多くなっています。
汚れが付きにくく、メンテナンスの手間が減る一方で、塗料の密着性が低く、塗装が剥がれやすいため、塗装が難しいと言われています。
難付着サイディングの特徴
1.表面に特殊コーティングがある
フッ素コーティング、光触媒コーティング、親水性コーティングなどが施されており、汚れが付きにくくなっています。このため塗り替えの際に塗料が密着しにくいのが難点です。
2.耐久性が高い
汚れが付きにくく、長期間美観を保ちやすい反面、経年劣化により表面のコーティングが摩耗すると、塗装が必要になります。
3.塗装リフォームが難しい
通常の塗料では密着しづらく、専用の下塗り材(プライマー)や下地処理が必要になります。適切な施工をしないと、塗装がすぐ剥がれるリスクがあります。
難付着サイディングに塗装する際の対策
難付着サイディングに塗装する場合、以下のような対応が必要です。
1. 表面の洗浄・研磨
高圧洗浄やケレン作業(サンドペーパー等で表面を荒らす)を行い、密着性を高めます。
2. 専用プライマー(下塗り材)の使用
難付着サイディング対応の下塗り材を使用する必要があります。
3. 適切な塗料の選定
シリコン系やフッ素系の塗料では密着しにくいことがあるため、メーカー推奨の専用塗料を選ばれることをおすすめします。
難付着サイディングはメンテナンス性が高い反面、塗装リフォームの際に適切な下地処理と塗料選びが求められます。塗り替えを検討する際は、専門業者に相談し、適切な施工を行うことが重要です。
すべてのマルチシーラーが難付着サイディングに適しているわけではないため、専用の密着プライマーを選ぶことが大切です。

難付着サイディングへの密着に特化した下塗り塗料

横浜金子塗装でよく使用している代表的な下塗り塗料は、難付着サイディングへの密着に特化した下塗り塗料 関西ペイント「RSマルチシーラー」ですので、安心してお任せいただけます。
ご自身の家が、難付着サイディングか迷われたら、まず横浜金子塗装にご相談ください。
以下のページで確認の仕方も解説していますので、ご覧ください。
