知って得する外壁塗装・屋根工事の豆知識

2024.10.11

屋根の遮熱塗料で快適な室内環境を!

遮熱塗料の効果

屋根の遮熱塗料は、屋根に塗布することで太陽光の熱を反射し、屋根の温度上昇を抑え建物内の温度上昇を抑える効果があります。以下に主な効果をまとめます。

ただし、遮熱効果は屋根材の色や地域の気候条件、建物の断熱性能などに影響されますので、最適な塗料の選定が重要です。また、遮熱塗料の効果を最大限に発揮するためには、適切な施工が必要です。

01室温の低下

遮熱塗料は太陽光の反射率が高く、屋根に直接当たる熱を反射します。その結果、屋根からの熱が室内に伝わりにくくなり、室内温度の上昇を抑えることができます。夏場の室内温度が数度下がることも期待できます。

02エネルギーコストの削減

室内温度が低下することで、エアコンなどの冷房設備の使用頻度や稼働時間が減少し、電気代の節約が可能です。

03屋根材の保護

遮熱塗料を塗布することで、屋根材が直射日光や高温にさらされることが少なくなり、劣化が遅くなります。これにより、屋根の寿命が延びる効果もあります。

04環境への配慮

遮熱塗料を塗布することで、屋根材が直射日光や高温にさらされることが少なくなり、劣化が遅くなります。これにより、屋根の寿命が延びる効果もあります。

05結露防止効果

遮熱塗料を塗ることで屋根材の温度変化が緩やかになるため、結露の発生が抑えられ、内部の湿気トラブルを防ぐ効果もあります。

遮熱塗料と断熱塗料

遮熱塗料と断熱塗料は、どちらも建物の温度調整を助けるために使われますが、その仕組みや効果は異なります。以下に両者の違いを説明します。

遮熱塗料

太陽光を反射する成分が含まれており、これによって屋根や外壁が吸収する熱量を減少させます。主に夏場に効果を発揮し、建物内部の温度上昇を抑えることができます。

【主な目的】
太陽光(特に赤外線)を反射し、建物の外部からの熱の侵入を防ぐこと。

【効果】
室内温度の低下、冷房コストの削減、屋根材の劣化防止。

遮熱塗料 解説

断熱塗料

塗膜自体に断熱性能を持たせており、外部からの熱が内部に伝わるのを防ぐとともに、内部の暖気や冷気が外に逃げるのを防ぎます。内部空間を保温する役割が強いため、夏だけでなく冬場にも効果があります。

【主な目的】 熱の伝導を抑え、建物内部の温度変化を防ぐこと。

【効果】 冬の保温、夏の遮熱、冷暖房効率の向上。

断熱塗料 解説

まとめますと 遮熱塗料は、主に夏場の熱の侵入を防ぐために使用。外部の太陽熱を反射して建物内部の温度上昇を抑えます。断熱塗料は、 外部と内部の熱の移動を防ぐため、季節を問わず使用可能です。建物内部の温度を一定に保つため、冷暖房効率が向上します。

どちらを選ぶべきかは、地域の気候、建物の使用目的、季節ごとの温度調整の必要性などによって異なります。

色による効果の違い

遮熱塗料の効果は、塗料の色によって大きく変わります。色が太陽光の反射率に大きく関わるため、遮熱効果にも影響します。以下に色ごとの遮熱効果の違いを説明します。

明るい色(白・淡色系)

特徴: 明るい色は太陽光をよく反射します。特に白やアイボリー、ライトグレーなどの淡色系は、最も反射率が高く、遮熱効果が高いです。
遮熱効果: 高い。特に太陽光を直接受ける屋根や外壁において、室内温度を下げる効果が顕著に現れます。
メリット: 最も効果的な熱反射が期待でき、冷房コストの削減に貢献します。
デメリット: 汚れが目立ちやすい。

遮熱塗料 明るい色

中間色(青、緑、ベージュなど)

特徴: 中間色は明るい色に比べて反射率はやや低いですが、それでも十分な遮熱効果が得られます。例えば薄い青や薄い緑は、ある程度の反射率を持っています。
遮熱効果: 明るい色よりは劣りますが、それでも効果は比較的高めです。
メリット: 遮熱効果と美観のバランスが取れる。
デメリット: 明るい色に比べて、わずかに遮熱効果が劣る。

遮熱塗料 中間色

暗い色(黒、濃い赤、濃い茶色など)

特徴: 黒や濃い赤、濃い茶色などの暗色系は太陽光を吸収しやすいため、反射率が低く、遮熱効果が低下します。これらの色は熱を吸収しやすく、塗布面が熱くなりやすいです。
遮熱効果: 低い。外気温に影響されやすく、室内温度の上昇を抑える効果は少ないです。
メリット: 高級感やシックな外観を作り出す。
デメリット: 熱を吸収しやすく、遮熱効果が低い。また、塗布面が高温になるため、屋根材や外壁材の劣化が早まる可能性があります。

遮熱塗料 暗い色

遮熱効果を最大限にしたい場合: 白や淡色系を選ぶのが最適です。
美観も重視したい場合: 中間色や、やや明るめの色がおすすめです。遮熱効果をある程度維持しつつ、デザイン性も高められます。
デザイン優先でシックな外観にしたい場合: 暗い色も選べますが、遮熱効果は低下するため、その分冷房コストが増える可能性があります。
明るい色ほど遮熱効果が高く、暗い色ほど効果が低くなるという原則があるので、目的に応じて色を選ぶことが大切です。

効果を発揮する屋根形状や素材

遮熱塗料が特に効果を発揮する屋根の特徴や条件について説明します。屋根の材質や構造、設置環境によって遮熱塗料の効果が変わるため、以下のポイントを考慮することが重要です。

金属屋根

金属屋根

効果が大きい理由

金属は熱伝導率が高いため、太陽光を直接受けるとすぐに熱くなり、建物内に熱が伝わりやすい素材です。遮熱塗料を塗布することで、太陽光の反射率を高め、内部への熱伝導を大幅に抑えることができます。

<例>トタン、ガルバリウム鋼板などの金属屋根

スレート屋根

スレート屋根(コンクリートやセメント瓦)

効果が期待できる理由

スレートやセメント瓦は金属ほど熱伝導率は高くないものの、太陽光を吸収しやすく、時間が経つと蓄熱してしまう性質があります。遮熱塗料を塗ることで、熱を吸収しにくくし、室内の温度上昇を抑えます。

<例> コロニアル(薄型スレート)やセメント瓦

陸屋根

陸屋根(平らな屋根)

効果が大きい理由

陸屋根は傾斜が少なく、太陽光を直接受ける面積が大きいため、熱が溜まりやすい構造です。遮熱塗料を塗ることで、この広い面積での熱吸収を防ぎ、建物全体の温度上昇を効果的に抑えることができます。
陸屋根の場合、遮熱塗料の他に遮熱シートや断熱材を併用するとさらに効果が高まります。
※陸屋根(ろくやね)とは、屋根の形状のひとつで、傾斜がほとんどない平面状の屋根を指します。平屋根とも呼ばれ、ビルやマンションなどの高層建築物に多く見られます。

瓦屋根

瓦屋根はもともと空気の層ができやすく、断熱効果が期待できるため、金属屋根やスレート屋根に比べて遮熱塗料の効果は限定的です。ただし、瓦の色によっては太陽光を吸収しやすいものがあるため、遮熱塗料を使うことで多少の効果を得られる場合があります。

断熱材がない、もしくは薄い屋根

断熱材がない、または薄い屋根は、外部からの熱が内部に伝わりやすく、夏場は特に室内が暑くなりがちです。遮熱塗料を塗ることで、断熱効果を補完し、屋根からの熱侵入を防ぐことができます。

直射日光を多く受ける屋根

南向きや西向きの屋根の方角の屋根は、日中の強い日差しを長時間受けるため、遮熱塗料を塗ることで、室内への熱の侵入を大幅に抑えることができます。

劣化が進んでいる屋根

リフォーム時期に合わせて**: 屋根材が劣化し、遮熱性能が落ちている場合、遮熱塗料を使用することで、屋根材の表面を保護しながら温度上昇を防ぐ効果が期待できます。リフォームや再塗装のタイミングで遮熱塗料を選ぶとよいでしょう。


まとめ
遮熱塗料が特に効果的な屋根の条件は、金属屋根やスレート屋根、直射日光を多く受ける南向き・西向きの屋根、断熱材が薄い屋根などです。特に金属屋根では、遮熱効果が大きく、建物内の温度を下げることが可能です。

屋根の素材や構造によって遮熱効果が異なるため、建物に最適な遮熱塗料を選ぶことが大切です。

横浜金子塗装の遮熱塗料

横浜金子塗装では、屋根断熱塗料は主に以下の塗料を使用しています。

RSルーフ2液Si 関西ペイント
アレスダイナミックルーフ遮熱 関西ペイント
RSルーフ2液F 関西ペイント
ダイヤスーパーセランマイルドIR ダイフレックス
キ・ル・コ遮断熱 シンマテリアルワン

最適な塗料選びは、ぜひ横浜金子塗装にご相談ください。

以下に横浜金子塗装で施工数が多いRSルーフ2液Si(関西ペイント)の色見本と色によるCOOLレベルを記載します。
色選びにぜひ、役立ててください。

RSルーフ2液の色見本とCOOLレベル

COOLレベル(日射反射率)
レベル1…40~50% レベル2…50~60% レベル3…60~70% レベル4…70~80%

ジェットブラック

ジェット
ブラックレベル1

コーヒーブラウン

コーヒー
ブラウンレベル1

ネオブラック

ネオ
ブラック レベル1

カーボングレー

カーボン
グレーレベル1

チャコールブルー

チャコール
ブルーレベル1

ナスコン

ナスコン

レベル1

チョコレート

チョコレート

レベル2

セピアブラウン

セピア
ブラウンレベル2

アイビーグリーン

アイビー
グリーンレベル2

ロイヤルレッド

ローヤルレッド

レベル2

グレー

グレー

レベル3

アンティークブラウン

アンティーク
ブラウンレベル3

アイバーブラウン

アンバー
ブラウン
レベル3

カルムブラウン

カルム
ブラウン
レベル3

シティグレー

シティ
グレー
レベル4

ベージュ

ベージュ

レベル4

サンドベージュ

サンド
ベージュレベル4

シルバーホワイト

シルバー
ホワイト
レベル4

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